「鉄道会社総合職のキャリアパス」

「総合職事務系の場合」

鉄道会社に総合職で入社した場合のキャリアパスって気になりますよね。大手鉄道会社へ総合職で入社するような人は高学歴の所謂エリート学生が多いですから、入社したらバリバリ働くぞ!!みたいな意欲が高い人が多いでしょう。

でも、あまり鉄道会社総合職のキャリアパスって知られてないんですよね。

なので、今回はまず文系で事務系として入社した場合のキャリアパスについてお話します。

会社によって違うかもしれませんが、私の会社の場合はこんな感じってことで参考にしてみてください。

「まずは駅員からですよ」

はい、総合職で入社した場合、最初から企画部門で働くものだと思っている人も多いかもしれませんが、違うんですね~。そう、まず最初は必ず駅員を経験します。これは事務系のキャリアパスだとマストです。

鉄道会社の根幹はやっぱり現場なんですよ。その現場を知らずして、企画部門での仕事なんてできないですし、なにより現場経験がなければ、現場の人から信頼もされませんしね。

うちの会社の場合、入社してから数か月は研修で幅広い職場を実習生といった形でまわるのですが、それが終わると駅に配属されます。

駅での仕事は、大きくわけて以下の3つとなります。

①窓口でのきっぷ販売

②改札業務

③ホーム業務

私は駅員の頃は①と②を経験しましたが、これは配属される駅の規模や駅長の考えなどで自分で選ぶことは出来ないので、③だけの人や①だけの人もいますので、私は運がよい方だったと思います。

駅での勤務は基本的に24時間の交代制勤務です。もちろん徹夜ではなく3~4時間位の仮眠をとることが出来ます。

これが慣れるまでは結構きっついです!てか、私なんて最初の泊まり勤務の翌朝起きた時に、あまりにも眠くて「ぜってー会社辞めよう」と思ったの覚えてますからね(笑)ただ、私の場合はすぐに慣れました。

慣れれば、泊まりの翌日は朝9時頃に勤務終了となってその日は非番となります。鉄道会社では「明け」って呼んだりしますね。つまり、自由なんですね。翌日が休みの場合は2連休みたいなイメージですから、若い頃は体力がありますのでそのまま寝ずに遊びにいくことが出来ます。

あと、これは泊まり勤務経験者だったら皆共感してくれると思うのですが、眠い状態で家に帰って午前中から爆睡する!これめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。私は小さい頃から寝るの大好き人間だったので、明けでよく家に帰って午前中から寝てました。起きると、暗くなっててビビるんですけどね(笑)

仕事の話から脱線しまくりです。

駅の仕事ではとにかくお客様と最前線で接する接客業なので、電車が遅れたりするとそれこそ多くのお客さんに囲まれます。今まで生きてきた中であんなに沢山の人に囲まれる経験はそうそうないので、ある意味貴重な経験といえなくもないですが、精神的に繊細な人はこれは堪えると口を揃えていいます。

私も繊細な方なのですが、これはまったくへっちゃらで、全然嫌だったという思いもないですね。基本自分のせいじゃないのに怒られることに抵抗がない人は大丈夫です。私は、とにかく謝るの得意でしたので、まったく大丈夫。とにかく謝りまくっていれば殴られることはないです。余談ですが、駅員への暴力は非常に増えていて、これには鉄道会社も厳しく対応しますので、電車が遅れてイライラする気持ちはわかりますが、ぜっったいに駅員さんに暴力を振るわないでくださいね。鉄道警察隊にソッコーで現行犯逮捕されますから。

駅で苦労したのは、総合職で入ると、自分と縁のない土地に配属される事の方が多いですので、とにかく土地勘がないです。隣の駅名もよくわかんねーやって位で駅に行くと、現業職の人は基本地元での採用ですから、そこで大きな差を感じます。

私は、とにかく休日とかでも時刻表とにらめっこで駅名覚えてましたね。同期と飲みに行ったりすると、難読駅名とかの話題で盛り上がるんですよ(笑)

そんなこんなで、駅員の生活を1~2年くらいやると次の異動が待っています。

「車掌になるか、次の駅に異動するか」

さて、駅員での仕事を無事にやり通すと、次は車掌として乗務員の経験を積みます。

ただ、私の会社では車掌になるには社内試験を合格する必要があります。以前の記事でちらっと述べたかもしれませんが、乗務員には適性検査というものがつきもので、入社時では大丈夫であったとしても、乗務員の試験の日に体調が悪かったりで適性検査に落ちてしまう人がいます。そうなると、どんなに頭のいい総合職社員であったとしても、安全に関わりますので車掌にはなれません。

車掌になれなかった場合、最近多いケースは同じ支社内の違う駅に異動するというパターンですね。

私は体は結構頑丈だったので、車掌試験に合格し、見事車掌になることが出来ました。

車掌の仕事は私にとって、とにかく最高に楽しい時間でしたよ。それは、なぜか?といったことや、車掌の仕事内容については次回の記事でお話したいと思います。

今日はこれくらいで。

それでは、また。

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