「鉄道会社への就職」

「鉄道会社での仕事」

今日は私の仕事についてお話しようと思います。今まで、働き方について勝手きままな意見を書いてきましたが、私が具体的にどのような仕事をしているかまでお話してませんでした。

テーマの通り、私は鉄道会社で働いています。働き方についてと並んで、これから鉄道会社への就職を目指している学生の方や鉄道会社への転職を考えている社会人、はたまた鉄道大好きてっちゃんにも、あまり知られていない鉄道会社の内情をお伝えしていこうと思います。

「鉄道会社で何をやりたいか」

まず、これから鉄道会社へ入社したいと考えている人へ。

鉄道会社っていうと思いつくのは、やっぱり運転士じゃないでしょうか。子供のころとか乗り物好きな男の子なら一度は電車の運転士に憧れたりしませんでしたか?私は憧れましたね~幼稚園の卒園アルバムには、将来の夢で「電車の運転士」と書いてありました。そんなの全然記憶なくて、鉄道会社に入社して実家に帰った時、偶然押し入れを漁ってたら気づいたレベルでしたが(笑)

で、ここからが大切なのですが、鉄道会社と一口でいっても、会社が巨大なため仕事の種類が物凄い多数にわたっています。例えば、今紹介した運転士もそうですが、駅には駅員が必要ですね。また、電車には運転士だけではなく、車内放送やドアの開閉を行う車掌もいます。

また、線路のメンテナンスを行う保線部門や、橋梁や構造物を管理する設備部門、電車は電気で走りますので、信号や送電線を管理する電力部門の社員も必要です。

そして、それらを総合的に管理する立場の企画部門の人間も必要です。

このように書き出すと、実は鉄道会社には非常に多くの仕事があります。

実は鉄道会社の場合、ある程度自分が入社後どのような仕事をしたいかというのを明確にしておかないと、入社してからでは系統変更が出来ない仕組みとなっています。

簡潔に述べると、採用の入口が違うわけです。

「総合職と現業職」

まず、何より一番に考えなくてはいけないのは、自分は鉄道の現場最前線で働いていたいのか、はたまた鉄道会社という巨大組織をマネジメントする立場になって、ゆくゆくは幹部を目指したいのか、この2つを明確に自分の中で考えておく必要があります。

ずっと運転士をしていたいのに、総合職で入社した場合、その夢は絶対に叶いません。今は会社によっては、20代の1~2年程度総合職に運転士を経験させる会社もありますが、それでも期間限定で、その後は企画部門の業務にまわされます。「運転士に戻してくれーー」といってもあとの祭りです。そういった意味では、同じ鉄道会社でも、総合職と現業職ではキャリアパスが大きく異なっています。ちなみに私は総合職で入ったのですが、運転士をやっていたときが仕事人生で一番幸せで遣り甲斐を感じてましたね。はい、私こそ完全に採用区分を間違って入社してしまったいい例です(笑)

ちなみに、現業職で入社したとしても企画部門への道は開けています。例えば、運転士をやっていたんだけど、支社で乗務員の育成に関わる仕事に就きたいと思って、上司に希望を出していたりすると、適正とポストの空きがあれば企画部門に異動することも多々あります。

じゃあ、総合職と現業職で何が違うのか、と問われれば総合職の方が出世が早いのと、総合職は確実に希望してようがしまいが企画部門への仕事に就くことになること。あと、これが一番大きいかもしれませんが、総合職は全国各地への転勤を伴います。現業職は企画部門への異動も含めて、基本は自分が採用された支社でのエリア内での異動となりますので、家を買った途端に、単身赴任とかの可能性は低いです。

なので、すでに入社の時点で、自分はどのような鉄道会社での人生を送りたいか考えておく必要があるんですね。

いや~、私も本当もっとちゃんと考えておくべきでしたね。

私の二の舞にならないように注意しましょう。

それでは、また。

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