女性の鉄道現業職はおすすめか?
「自分の娘には鉄道会社への就職を勧めるか?」
これは鉄道会社社員の間ではよく話題になる話です。
鉄道会社の現業の仕事というのは乗客と直接やりとりをする駅員であったり、電車の運行に携わる乗務員だったりが想像つくところだと思いますが、総合職と決定的に違うのが企画業務を行うオフィス業務が多いか、現場仕事が多いのかの違いです。
総合職の仕事については、過去の記事で紹介していますので今回は割愛するとして、現業職と切ってもきれないのは「夜勤」です。
んっ。電車には終電があるんだから夜間は営業していないのでは??と思ったあなたは鋭いですね。
実は、夜間鉄道が走っていない時間というのは鉄道の仕事をしている人間にとっては非常に重要な時間なのです。
例えば、線路の保守。日中電車が走っている時間帯は集中した線路保守業務は危険ですから当然することができません。そのため、夜間の電車の走っていない時間に保守業務を行うため夜勤になるんですね。
これは女性も変わりません。
ちなみに、若い頃は体力も回復力もあるので夜勤でもへっちゃらという人もいるかもしれません。しかし人生は長い。この夜勤を長い期間続けていると徐々にしんどくなっていくといわれています。
ちなみにとさやは大学生の頃から徹夜とかダメでした。全然鉄道に向いてない体質なんですかね(笑)。そんなとさやが夜勤が多い現業職で入社していたらもしかしたら続いていなかったかもしれませんね。
で、これは保線とか土木とかの現業職の話かと思いますが、駅員や乗務員の勤務パターンも基本的に泊まり勤務です。仮眠の時間はありますが、実質寝れるのは4時間位でしょうか。
これ、起きたとき相当眠いし、キツイです。
この眠い状況で次の交代が来るまでの作業ダイヤで勤務をしなくてはいけませんので、朝が苦手な人も苦労するかもしれません。
しかし、そんなこんなもありますが、総合的にみて女性で鉄道が好きなら現業職での入社はもちろんありだと思います。
結局何を優先するかを自分で見極めることが大切
既に述べた通り、鉄道現業職というのは一般的に思い描くOLライフとは全然違います。
でも、泊まり勤務は翌日の朝に終わるので実質その日は休みみたいなものです。早起きしているので日中眠気が出たりするものの、それに慣れてしまえば一般的なOLに比べて圧倒的に自分の時間がもてますよ。
あと、平日休みというのは買い物するのにも出かけるのにも空いてて快適というメリットがあります。
そして一般的な接客業と違って必ず土日が仕事というわけではなく、あくまでシフト制なので土日が休みの時も結構な頻度でありますしね。
そう考えると結構いい仕事だと思えませんか。
その一方、長い目でみて健康には人一倍留意した生活を送ることをおすすめします。
やはり人間は夜は寝ることで健康が保てるように出来ている、ととさやは感じています。
とさやも若かりし頃は現業で泊まり勤務を数年経験しているのでわかることですが、泊まり勤務だといわゆる規則正しい生活を送ることが出来ないんです。
そういうことを入社前に理解して入社するのであればよいのではないかなと思います。
いずれにしても、女性も男性も体力的にある程度自信があった方の方が向いているのかなという気がします。
まぁ、総合職で入社して働くにももっと体力が必要なケースが多いですから、いずれにしても仕事って体力が資本ですかね。
女性の採用は増えている
最後に鉄道会社の女性の採用についてですが、これは確実にひと昔前と比較して増えています。昔は鉄道会社の女性といえば、総合職のキャリア組と旅行業の窓口の社員位しかいませんでしたが、いまや女性運転士も珍しくありません。
今後も確実に女性の活躍の場は増えていくでしょうか。
産休や育休を取得したあとのキャリアプランに不安をもっても、モデルケースとなる先輩もたくさんいるので、長く働いていきたいと考えている人にもおすすめですよ。
あと、これは女性・男性問わずいえることですが、今は現業職での採用も大卒がメインとなっています。
これは少子化の影響や大学進学率の向上が影響していますが、早慶などの大卒で現業職で入社する人もたくさんいますので、まだあなたが高校生で鉄道会社への就職を考えているならば、しっかり勉強して良い大学に入ることで、将来の選択肢が拡がることは間違いないですよ。