偉大なる駅長

「駅長とは?」

こんにちは、とさやです。

今回の記事では「駅長」について語りたいと思います。

皆さん駅長ってご存知でしょうか。読んで字の如く、駅の最高責任者で基本的にひとつの駅にひとり駅長はいます。まぁ、最近は合理化の一環で小さい駅を中心に駅長が廃止されて、近隣の中駅や大駅の駅長が兼務しているパターンもあるのですが。

さて、今回はそんな駅長の仕事についてお話をしたいと思います。

「駅長の仕事」

では、駅長は一体どんな仕事をしているのでしょうか。

誤解を恐れずにいいますと、駅長には決まった仕事はありません。そもそも鉄道の仕事は作業ダイヤというスケジュールが明確に決めらえており、そこに担当に人員が仕事を進めていくことによって、すべてが機能するように設計された業務となっています。

ですので、決まった仕事のない駅長は極論をいってしまえば、いなくても問題ないということになります。

駅には駅長の下に助役と呼ばれる、業務を取り仕切る管理者がいますので、ここがしっかり機能していれば、駅の機能になんら問題はございませぬ。

それでは、なぜ駅長はいるのでしょうか。

それは鉄道が地域や地元との付き合いが非常に重要であることが関係しています。

例えば、自治体。駅前の開発や駅のエレベーター、受託工事など自治体が鉄道会社にお金を拠出して行う施策は結構多いのです。

また、駅で人身事故があった際にかけつける警察や消防などとの付き合いも大事であり、日ごろからこういった地元との付き合いを密にしていくことは鉄道の運営には非常に大切なのであります。

こういった地元との関係性を保つキーマンが駅長なのです。

駅長と自治体の〇〇課長との懇親会や、鉄道警察隊との懇親会など、実は一般の利用客の方はあまり想像しないような仕事を駅長はやっているんです。

そういった意味で駅長のポストは結構偉いです。

特に大きな駅の駅長のポストとかになれば、支社の課長や部長よりも偉いということもありますので、非常に魅力的なポストですね。

では、どうなったら駅長になれるのでしょうか。

「駅長になるには」

まず最初に伝えておきたいのは、駅長になるには総合職以外でも十分に可能性があります。むしろ、会社によっては総合職社員より現場採用者の方が駅長になりやすい会社もあると聞きます。

先に述べましたように、大きな駅の駅長は別格ですので、総合職採用の社員といえでもそう簡単にはその地位に就くことはできないのですが、まだまだ中規模駅の駅長のポストは多いです。

もし、将来駅長になりたいと考えている人がいれば、私は入社は現場採用で駅系統の仕事へ応募することをお勧めします。いや、駅長になりたいのに土木や保線の仕事を希望する人はいないとは思いますが、土木とかを経験して駅長になるのは、更にハードルがあがってしまうので、可能性としてはゼロではないですが、あまりお勧めできないのです。

それでは、具体的に現場採用で駅長になるための道についてお伝えしましょう。

まずは、入社して駅員として駅業務の経験を積むことは必須です。そしてその後乗務員になっていくのが多くの会社のキャリアパスなのですが、乗務員になるかならないかは別として、助役の試験を必ず受け、そして希望は駅の助役を出してください。

多くの鉄道会社は乗務員を経験した人材は乗務員区の助役として登用しようと考えますが、駅長になるには、駅の助役を経験している方が圧倒的に有利です。

そして駅の助役になった暁には、時には自分より年次が下の大卒総合職の駅長に仕えることもあるかもしれませんが、総合職の駅長は2~3年の一時的なポストですので、ここではぐっと我慢です。

また、鉄道会社には出世欲がない代わりに、助役や上司に反抗を続ける不良高校生のようなおっさんがいたりします。本当、なんでこんなにも反抗してくるんだ?反抗期なのか?とか思ったりもしますが、家では子供もいて立派な父親とかだったりするのでわからないものです。ただ、こういう人にうまく認めてもらえれば、職場での仕事もすごくやりやすくなったりするので、やっぱりコミニュケーション能力は大切なんですね。

閑話休題。

そんなこんなで、助役を数駅経験したのち、支社での業務も経験します。やはり駅長になったときに支社での経験があるかないかで人との繋ぎが重要になってきますから、支社での業務は重要なんです。

そういう長い道のりを経て、最後の花道として用意されるのが駅長なのです。

「駅長の未来」

駅長の仕事やなるための道のりを書いてきましたが、これから駅長のポストはどんどんなくなっていくと思います。

今は、駅の業務を本体ではなく子会社に委託している鉄道会社も増えてきています。

そうなると、そもそも本体での駅長の仕事自体がなくなってしまいますしね。

これも時代の流れなのですが、ちょっと寂しい気持ちもします。

とさやは総合職で入社したので、駅長になるためのキャリアパスなのかどうなのかは今の時点ではわかりませんが、もし駅長になれたらこのブログで報告しますね(笑)

それでは、また。

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