飛空機の機内で電気を消す驚きの理由とは

「飛行機が着陸時に機内を暗くするのはなぜ」

こんばんは、とさやです。

今日も暑かったですね。こうも暑いとなかなか外に出るのもつらいですし、どこか快適なところに旅行でもいきたいですよね。

今回は、鉄道でも働き方とも違う話なのですが、乗り物つながりで今回は飛行機の話について書きたいと思います。

先日、とさやは飛行機に乗りました。

間もなく目的地の空港に到着っていうタイミングでシートベルトサインが点灯し、着陸態勢に入ったのですが、それと同時に機内が暗くなりました。もう到着で寝るわけでもないのに、なんで暗くするんだろう、と一度は疑問に思ったことございませんか。

車の場合は車内の電気をつけていると、フロントガラスに中の状況が反射してしまって危ないから電気を消していたりしますが、飛行機の場合、操縦をしているコックピットと客室はそもそも扉で隔離されてるわけなので空間も違うし、なぜ?と思いますよね。

これには実は大きな理由があるのです。

「クリティカルイレブンミニッツ」

事故と聞くと物騒ですが、実は、機内を暗くするのは飛行機事故に備える安全管理の一環なのです。

飛行機はクリティカルイレブンミニッツという危険領域時間があります。これは航空機の事故は離陸後3分、着陸前8分に多く起きるというものです。そう。飛行機の着陸ってのは事故が起きる危険性の高い行為なんです。それは、速度が落ちて翼の揚力が落ちて失速しやすい状況であったり、過密空域を飛行するといった要因があるのですが、機内を暗くするのはこの着陸時の事故の際の人間の特性をカバーするための危機管理の一つなのです。

どういうことかというと、例えば今まさに夜暗い時間帯に着陸する飛行機があるとします。今まで乗客は当然照明のついた機内で空の時間を過ごしてきています。飛行機の着陸自体は機内の照明がついていようがいまいが全く関係ないので、この飛行機の機内は着陸に際して照明をつけたままだったとしましょう。そして、この飛行機が着陸に際して、機体になんらかのトラブルが発生し、乗客は緊急脱出する必要が発生したとします。

当然外は夜なので空港の照明はありますが、基本は暗いですよね。人間は暗視視力を明るい時と同等に発揮することはできませんし、何より暗順応(暗がりに目が慣れること)してある程度見えるようになるまで時間がかかってしまい、場合によってはそのせいで生死をわける結果を生んでしまうこともあるわけです。

でも、もし機内が暗くてその段階で乗客の目が暗順応していたらどうでしょうか。

真っ暗の外に出る際にも、明るい機内にいた時よりもスムーズに一定の暗視視力を確保しやすくなりますよね。

なので、事故の多い着陸時には万が一の脱出に備えて機内の照明を暗くするのです。

「離着陸時にとさやがしないこととは」

ちなみにとさやは、離着陸時に絶対やらないことがあります。

それは、履いていた靴を脱いでスリッパに履き替えることです。

機内では少しでもリラックスしたいので、搭乗したらすぐに靴を脱いでスリッパに履き替えるといった人も少なくないと思いますけど、事故の多いこのクリティカルイレブンミニッツの時間帯を避けてからスリッパに履き替えるようにしてます。

これは万が一緊急脱出しなきゃいけないときにスリッパだと足を怪我したら、最悪の場合逃げ遅れる可能性もあるからと考えているからです。

なので、皆さんも離陸後3分、着陸前8分の間はスリッパではなく、靴を履いていることをとさやはおすすめしますよ。

それでは、また。