「快適な空間」
こんばんは、とさやです。
最近とても暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
この暑さで、学校でも熱中症になる学生さんが多く、先日では小学1年生の児童が熱中症で亡くなるという大変痛ましい事故が起きてしまいました。
このように、暑さというのは侮れないもので、それを救ってくれるのはエアコンですよね。
とさやが小さい頃は、学校にエアコンがなかったのが当たり前でしたが、それでもそんなに暑すぎてどうにもならないとか、学校で熱中症が起きるとかはあまりなかったと思います。それもそのはず。どうやら日本の夏の平均気温は30年前と比較して約3℃もあがっていると先日テレビでいっていました。
そう考えると、これからは公立の学校でも夏はエアコン完備が望ましいですね。予算の関係などでなかなか難しいかもしれませんが、自分の子供を通わせることを考えたら、学校選びにエアコンの有る無しは重要になってくると思います。だって、この暑さで風通しの悪い教室で勉強していたら、効率も悪いうえに、熱中症になる可能性が高いと思うと心配ですしね。
さて、じゃあ学校にはエアコンがついていない教室があるというのは、まだまだメジャーなことかもしれませんが、皆さんが利用している通勤電車にエアコンがなかったらと思うとぞっとしますよね。
とさやも通勤やレジャーでよく電車を使いますが、結構電車の空調って絶妙な感じがしませんか。とさやはいつも快適に過ごせていることの方が多く、たまに「暑すぎ」や「寒すぎ」っていうこともないことはないのですが、それでも大部分が快適に過ごせてます。
今回はこの車内の空調についてお話したいと思います。
「空調は自動運転?」
そもそも、電車の車内の空調は自動で入るのか、もしくは手動なのか?ってところですが、あれは実は手動で管理している会社がほとんどです。
今の電車はコンピューターが適温を管理してくれるオートエアコンの機能はあるものの、それは万人に心地いい温度ではなかったり、またお客さんの混雑具合で変わってきたりしてしまいます。そういう際はエアコンから送風にしたり、エアコン切ったりして調整している人がいるのです。
運転士?いえいえ、それを行っているのは車掌です。
この暑い時期は基本的にエアコン入れっぱなしで問題ないでしょうが、難しいのは梅雨の時期や冬です。
例えば梅雨の時期って、急に寒くなったりしますよね。そこで、始発で発車するころは乗客も少ないし、送風で調整しておきます。しかし、次第に途中駅で徐々に乗客が増えていくことで、車内に熱気が籠ってきます。それを察知して車掌は送風からエアコンに切り替えて・・・という算段ではすでに遅いんですね。それはなぜかといいますと、確かに今は電車のエアコンの性能もあがったのですが、とはいえ、あの広い空間を冷やすには結構な時間がかかります。そうなると、乗客が増えてきてからエアコンをつけたのでは、乗客が不快に感じる時間が長くなってしまうんですね。
じゃあ、快適に過ごしてもらうためにはどうするか。そこで重要になってくるのが、車掌の乗務経験です。この路線のこの時間だったら、〇〇駅から徐々に混み始めるはず、それだったらその3駅前からエアコンに切り替えれば、今乗っている乗客も寒くないし、徐々に乗ってくる人の熱で3駅後からも快適に過ごしてもらえるはず、と。
また、意外に重要となってくるのは曜日です。
土日は通勤ラッシュがないのは素人考えでもわかるのですが、平日の中でも特色があるのが月曜日と金曜日なのです。
まず、月曜日は他の曜日と比較して通勤ラッシュの時間帯が前倒しになります。これは、やはり週初めということもあって、少し前に会社について段取りをしたいという考えが働くからでしょうか。
また、金曜日は他の曜日と比較して全体的に電車が空きます。これは、土日とくっつけて3連休にするひとが多い。つまり、有給を取得する率が他の曜日より多いことが考えられます。
ベテランの車掌になってくると、こういうことを頭に入れて空調のコントロールをしているんですね。
このように、自動化が進んだ現代でも、車掌が乗客の皆さんに少しでも快適に過ごしてもらおうと日々努力しているのです。
そう考えると、通勤ラッシュも少しは和らぐのでないでしょうか。
皆さんも曜日の違いなど、ご自身の通勤路線の特色を研究してみると面白いかもしれませんよ。
あっ、あと冬の空調管理がなぜ難しいかというと、これも人の熱気、そして冬はコートを着ているのでエアコンで車内を暑くしすぎてしまうと、混雑している車内ではコートが脱げず、汗をかかせてしまうという特色があるからです。
皆さんも冬なのに通勤ラッシュで汗ばんでしまった経験ありますかね。
そういう不快な経験をさせないためにも、努力している車掌がいることを意識して、今度観察してみてくださいね。
「まとめ」
今後、路線の特色や時間帯によってAIが空調を完全コントロールしてくれる時代もくるかもしれないですが、人間が匠の技で管理している空調ってのも趣深いと感じませんか。
車掌が乗務している乗務員室と客室って結構温度差が出てしまったするし、そもそも暑い寒いの感覚って人によって違うので、全ての人に快適な温度ってのは永遠の課題だと思いますが、ただ少しでも多くの方に快適に過ごしてもらうために努力するのも車掌の仕事です。
そう考えると、車掌の仕事も幅広いですね。
それでは、またです。