「渋滞情報」
こんばんは、とさやです。
今日は鉄道運転士の経験がある人なら思わず納得してしまう、鉄道運転士特有の職業病についてお話しようと思います。
まずは、車の運転をしているときの職業病です。
よく高速道路で車やバイクを運転していると渋滞に出くわしますよね。そういう時は大抵高速道路の渋滞案内掲示板に、渋滞6キロ30分とか書いてありますよね。鉄道運転士の経験がある人はこういう掲示板を見ると、「むむっ、平均時速は12キロだからほとんど止まったりしている様な渋滞だな・・・嫌だな」とか「渋滞10キロ20分なら時速30キロだから断続渋滞かな、これなら高速に乗ったままの方が早そうだ」と考えます。
そう、渋滞のキロ数と所要時間から時速を暗算してしまうのです。
これはなぜかというと、鉄道は駅間の運転時分が秒単位で決められています。駅間は在来線でも長いところだと10キロ位離れていることがあります。そうなると、途中通過ポイントがあり、そこで定時で通過することが求められます。例えば、その通過ポイントを30秒遅れて通過した場合、次の停車駅までの距離は頭に入ってますので、定時到着時間から残時間を計算して、何キロで走れば遅れを取り戻せるかというのを逆算しているのです。
なんだか、文字で読むと「ええぇ。そんな面倒なことやってるの」と驚かれる人もいるかもしれませんが、運転士は新幹線の運転士から在来線の運転士、貨物の機関士に至るまで、皆絶対不可欠なスキルなので、慣れてくると、瞬時に計算して時速を割り出しています。
このように不可欠なスキルなので、車を運転しているときも、同じような癖が出てしまうんですね。
「オフィスワークでも指差喚呼」
鉄道運転士は信号や機器確認などを指差喚呼と呼ばれる、人差し指で指示して、声に出して確認するという方法をとっています。これ、最初は恥ずかしいのですが、運転士になって毎日のように行っていると、むしろ確認の際にこれをやらないと気が済まなくなる傾向があります(笑)
そもそも指差喚呼とは、安全管理、危険予知の一環として旧国鉄時代に確立された手法と言われています。現在では、多くの鉄道会社で採用されており、とさやの会社で採用されています。
指差喚呼は運転士見習の前の車掌の段階でも、何度も体が覚えるまで指導を受けますので、乗務員から非現業に異動した場合など、パソコン画面に向かって指差喚呼をしている人がいるんですよね。これって、鉄道会社特有の風景の様で、他社から出向してきている人からすると、驚かれたりもするのですが、これも職業病だといえるでしょうね。
「まとめ」
今回は鉄道運転士経験者特有の職業病を紹介しました。
とさやも大学生の頃から車を運転してますが、昔はこんな計算しなかったなぁ・・・とかドライブしている時に考えることもありますが、それも無意識でやってることなのでいいのかなって思ってます。
なんだか、老化防止にも役立ちそうだし(笑)
それでは、またです。