「鉄道会社での出世とは」
今回は鉄道会社での出世について書いてみたいと思います。
鉄道会社といえば、駅員や車掌、運転士などが花形ですよね。
よく、知人に「鉄道会社に勤めてます」というと、「駅員さんですか?」とか高確率で聞かれます。なぜか、「運転士さんですか?」と聞かれることは稀で、鉄道会社以外の人からすると運転士は特別に感じるんでしょうね。
さて、では運転士が鉄道会社の出世コースかというとそれはちょっと違います。運転士は高度な専門性を持った、専門職であると考えてもらえればいいので、ちょっと出世とはベクトルが違うんですね。
では、本題の出世についてですが、これはとにかく早く偉くなりたいのであれば、必ず総合職で入社してください。これは必ずです。
確かに、優秀な現業職の人は下手な総合職並みに出世スピードが速かったりしますが、それでも総合職で入社するというのは、その時点で出世へのファストパスを手に入れていることになります。
「どうすれば出世するのか?」
それでは、具体的にはどうすれば出世するのでしょうか。
まず、鉄道会社というのは超絶減点主義です。
入社した時に持ち点で100点持っているとしましょう。鉄道会社の出世は、この持ち点100を如何に減らすことなく会社人生を過ごしていけるかにかかっています。
例えば、駅員で働いているときに寝坊をして出勤時刻に間に合わなかったとしましょう。もちろん、遅刻は一般社会でも悪いことなのですが、鉄道会社のそれは一生残る傷といっても過言ではありません。
日本の鉄道会社は時間に正確ですが、とにかくめちゃくちゃ社員の出勤時刻は厳しいの一言です。遅刻はマイナス10点。そして、一度減点されると加点はありません。その後、頑張れば多少は挽回できますが、人事の閻魔帳には「彼は入社1年目に遅刻した」という傷が鉄道会社人生にずっと付きまといます。
なんか陰湿だと思いませんか?
うわーこんなの窮屈だ!と思ったそこのあなた。あなたは鉄道会社に入らない方が絶対幸せになれます。鉄道会社はこんな感じの窮屈な縛りがそれこそたくさんあります。
あとは、キセルとかしたらアウトです。キセル自体犯罪なのでそりゃアウトだろ、って感じですが、鉄道会社社員がキセルしたとかいうのは、クビにならなかったとしても二度と昇進はないと思った方がいいでしょうね。まぁ、これは当たり前か。
ちょっと銀行員と感じが似てるかもしれませんね。銀行も減点主義の社会で、敗者復活戦はない!というのを半沢直樹の小説で描かれていましたが、あーいう感じ鉄道会社もあるなぁ、と思いました。
そういえば、銀行を題材にした小説って多いですが、鉄道会社での出世競争を書いた小説ってあまり見ないですね。将来小説家デビュー出来たら書いてみようかな(笑)
「出世に有利な部署」
出世するためには、色々な企画部門で経験を積んでいく必要がありますが、その中で鉄道会社で絶対の力を持ってる部署があります。どこだと思いますか?
それは人事部です。
普通、お金を稼いでくる部門が出世コースといわれるのが、通常の会社なのですが、鉄道会社はそうではありません。
間違いなく人事部です。
歴代社長は必ずといっていいほど、人事部門を経験しています。これはなぜかといえば、鉄道会社特有の労働組合との関係性、また鉄道といういわば競争相手のいないインフラ会社は内向きに対してのエネルギーが強くなりがちなのです。
そういった背景で、出世したいという強い思いがある人は、まずは人事部への希望を出すのが一番ですね。
あとは、財務部や経営管理を行うバックオフィス部門がとにかく強いです。
ちなみに、アイキャッチ画像みたいな態度の人はメンタルは強いでしょうが出世はしません。
なぜなら鉄道会社は超体育会系なので、上司に逆らうタイプの人はうえにいけないんですね~
そうなると、上にいくのはゴマすり野郎ばかり・・・
ちょっと、この辺りの話はまた個別にしたいと思いますので、また今度の記事で。
それでは、また。